フィルムカメラハウジング転用術   by MASSAN

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 長く水中写真をやっていると、使わなくなったハウジングがゴロゴロなんていう方も多いのでは?私も青いF801用ハウジングに始まってフィルムカメラのハウジングが稼動するものだけでも4台あります。そこで、この内1台のデジタル一眼レフカメラへの転用を試みました。
 転用するにあたってハウジングに加えた工作は場当たりで、手持ちのパーツ(レンズギアやピックアップファインダー)が使えたなどの幸運に恵まれた部分が多くあります。どなたにでもお薦めできる転用術とは言えませんが、水中写真を楽しむ何らかのヒントになればと思い報告します。

Photo01 ハウジング前Photo01 ハウジング前

Photo02 ハウジング後Photo02 ハウジング後
1.ハウジングとカメラの組み合わせは
 転用を試みたのは、既に巷で話題のF4用ハウジングとD3200(現在販売されているのはD3300)の組み合わせです。カメラはD5000シリーズでも可能なようです。

Photo03 ボディ比較Photo03 ボディ比較.

 かつてF801ハウジングにデジタルカメラが入らないものか試したことがありました。結果は、デジタル一眼レフカメラ特有の厚みに邪魔されて裏蓋が閉まらず断念しました。当たり前の話ですが、ハウジングの転用では元のカメラよりボディの小さいカメラを選ぶことになります。

2.目標は
 新たにハウジングに組み込むカメラは、元のカメラと同じレンズマウントを使用するデジタル一眼レフカメラですので、ハウジングに組み込んだ状態でシャッターを切ることはもちろん、

・ファインダー撮影する
・フォーカスはあるいはズームのレンズギアを回す
・絞り、シャッタースピードを変える
を目標に、日曜大工程度の道具と材料で工作します。

3.カメラボディを組み込む
 レンズギアを回すことが目標の一つですので、まずはレンズポートの中央にレンズを位置させるようにカメラボディ取り付け部分を工作します。

Photo04 元カメラ取り付け部Photo04 元カメラ取り付け部

 考え方は至って簡単です。ミラーを用いる一眼レフカメラではレンズ、ファインダー、そして多くの場合ボディを固定するための三脚ネジの穴もレンズ中心線の延長線上にありますので、新旧のカメラで左右方向の取り付け位置に変化はありません。
 次に上下方向ですが、新旧のカメラにはカメラボディの底からレンズ中央までの高さに違いがあります。この高さの差分だけハウジングのカメラボディ取り付け部分を調整します。今回の転用では新しいカメラの方がカメラボディの底からレンズ中央まで高さが低いので、カメラボディ取り付け部分かさ上げすることになります。樹脂板などを張って高さを稼ぎ出す方法もありますが、今回はカメラボディ取り付け部分そのものから自作しました。

Photo05 取り付け部自作Photo05 取り付け部自作

Photo06 取り付け部比較Photo06 取り付け部比較

 L字断面のアルミ素材を元のカメラボディ取り付け部分に似せて切り出して、新旧カメラのボディ底からレンズ中央までの高さの差分だけハウジングへの取り付けネジを通す穴、位置決めホゾの穴を下方向にズラして穴明けします。穴の位置は物差しで測る程度の精度でしたので当然のように1発ではハウジングに取り付かず、ヤスリで穴を広げてハウジングのネジ、ホゾに合わせました。そこは自家製ですので水密や強度に問題が生じなければ「大雑把な工作でヨシ!」としました。
 最後にカメラの前後方向の取り付け位置を決める三脚ネジ穴です。左右方向は先に述べたように新旧カメラで変わりは無く、元のカメラボディ取り付け部分と同じ位置に中心線を引きます。問題は前後方向で、新しいカメラをハウジングに組み込んだ状態で最適な位置を探ることになります。
 既成のレンズギアをそのまま使うことを考えれば、新旧カメラのレンズマウント(レンズの後端)がハウジング内で同じ位置になるよう三脚ネジの穴の位置を決めればよいのですが、今回はハウジングの内側に次に述べるピックアップファインダーを組み付けましたので、レンズマウントから割り出した適正位置を無視してカメラを前進させています。レンズギアの問題は後回しにして、ファインダー撮影を優先したわけです。
 実際の位置決めは現物合わせです。自作したカメラボディ取り付け部分にカメラボディを乗せてハウジングの裏蓋を静かに閉めます。カメラボディは裏蓋の内面(今回はピックアップファインダーの前端)で先に引いた中心線上を押し出されますので、行き着いた先をカメラ取り付け位置としました。その際、水圧でハウジングの裏蓋が密着することを想定してOリングは取り外し、なおかつカメラボディと裏蓋の内面が干渉することのないよう若干の隙間を設けるようにしています。位置が決まったところでカメラを固定する三脚ネジ穴を明けます。

Photo07 取り付け部交換Photo07 取り付け部交換

 自作したカメラボディ取り付け部分に三脚ネジでカメラを強く締め付けても、衝撃が入るとカメラは左右に首を振ってしまいます。カメラボディ取り付け部分にゴム板などを貼り付けて首振りを防いでいます。

Photo08 新カメラ組み込みPhoto08 新カメラ組み込み

4.シャッターを切る
 人間の手の形を考えればシャッターボタンの位置はカメラが変わってもそう大きく変化するものではありません。シャッターはハウジングのシャッターレバーを少し調整するだけで切ることが出来ました。しかし欲張って、シャッターレバーには後に述べる露出を変更するための絞り変更ボタンも押してもらうことにしました。

Photo09 シャッター部Photo09 シャッター部

 一つのレバーで二つのボタン操作を行うために先ず考えたのは回転の正逆による切り替えですが、今回は安直にこのハウジング固有の特徴を使わせてもらうことにしました。その特徴とはシャッターレバーがハウジングの内外に僅かではありますが出し入れできることで、これをカメラのシャッターボタンと絞りボタンの位置関係と関連付けて2つのボタン操作を切り替えています。二つのボタンはカメラの前後方向にも位置に違いがありますので、シャッターレバーの出し入れで足りない位置の変化はカメラのシャッターボタンにヒンジ状の樹脂板をあてがうことで補っています。

Photo10 位置関係Photo10 位置関係

Photo11 レバー内Photo11 レバー内

Photo12 レバー外Photo12 レバー外

 一見、うまく行った工作ですが、本来回転方向に操作するシャッターレバーを水中で内外に出し入れすることには浸水のリスクが伴いますし、そもそも操作性が良くありません。やはり回転の正逆による切り替えの方が好ましいと思います。

5.ファインダー撮影する
 デジタル一眼レフカメラのファインダーは往々にして小さく、ハウジングに組み込んだ場合そのままではファインダー撮影できないのではないかと思います。今やハウジングにピックアップファインダーは必需品ですので、今回は自宅のジャンク箱から見つけ出したピックアップファインダーを使っています。

Photo13 ファインダー部Photo13 ファインダー部

 ピックアップファインダーの出処は不明ですが、F801などの丸いファインダーにねじ込んで使用するタイプです。新しいカメラのファインダーに合わせてみると目を離した状態で概ね全視野を見ることが出来ました。これはラッキーと言うことでハウジング側のファインダー窓の形に樹脂板を切り出し、ピックアップファインダーをはめ込んでハウジングの内側から取り付けました。

Photo14 PFPhoto14 PF

Photo15 PFはめ込みPhoto15 PFはめ込み

Photo16 PF固定Photo16 PF固定

 ハウジングのファインダー窓がカメラのファインダーより上に位置しているため出来上がりは若干芯がズレましたが、ファインダー撮影が可能な範囲に収まりました。
Photo17 PF仕上がりPhoto17 PF
仕上がり


6.レンズギアを回す
 前出3.で述べたように、今回はレンズマウントから割り出した適正位置を無視してカメラボディを前進させてハウジングに組み込んでいますので、レンズギアは逆に位置を後退させないとハウジング側のギアと噛み合いません。あまり誉められた方法ではありませんがこの問題もなんとか解決しました。
 マクロレンズは筒型のレンズギアを本来の位置よりカメラ側にズラしてレンズに取り付け、グラつく部分をビニールテープで止めています。ワイドレンズでは噛み合わせに関係しないレンズギアをエクステンション代わりに張り合わせてレンズギアを厚くすることで、ハウジング側のギアと噛み合わせています。

Photo18 レンズギアPhoto18 レンズギア

Photo19 かみ合わせPhoto19 かみ合わせ

Photo20 MFPhoto20 MF

 実は、既成のレンズギアが使えない場合はレンズギアそのものを自作する覚悟でいました。配水管に使う塩ビパイプとホットボンドでレンズギアを自作するのですが、この工作については別の機会にご紹介します。

7.絞り・シャッタースピードを変える
 新しく組み込んだカメラで絞り値・シャッタースピードを変化させるためには、前出4.で述べた絞り変更ボタンとコマンドダイヤルを操作する必要がありました。このコマンドダイヤルを回す操作が今回の工作の最難関でした。

Photo21 コマンドダイヤルPhoto21 コマンドダイヤル

Photo22 回すPhoto22 回す

 新しいカメラをハウジングに組み込んだ時、コマンドダイヤルの上部には元のカメラの露出補正を操作するハウジング側のダイヤルが位置しています。これは大変魅力的に映りましたが、先ず考えたのはハウジングにある本来の絞りダイヤルの回転を新しいカメラのコマンドダイヤルに伝える方法です。撮影時に左手で露出を変えたいとの願望から、本来の絞りダイヤルこだわったわけです。しかし、絞りダイヤルにワイヤーを取り付けてハウジングの中をあれこれと取り回してしてみても失敗。結局、ハウジング側の露出補正ダイヤルを使った安価かつシンプルな方法で解決しています。
 新しいカメラのコマンドダイヤルの上部にハウジング側のダイヤルが位置するといっても、回転の軸が一致していたわけではありませんのでちょっとした工夫が必要でした、材料は、ゴム管と直径4mmほどの竹ヒゴを使っています。ゴム管はアルミ網戸の網の張替えに使用する直径6.8mmの網押さえゴムを購入しました。まず、竹ヒゴを30mm程度の長さに切り、一方の端に20mm程度の長さに切ったゴム管を5mm程度差し込んで瞬間接着剤で固定します。次にゴム管のもう一方の端をハウジング側の露出補正ダイヤルの軸に固定します。これで竹ヒゴとハウジング側の露出補正ダイヤルの軸とが繋がりますが、軸そのものは結合しませんのでゴム管は自在継ぎ手のような役割を果たします。結果、回転を軸の離れた位置に伝えることができます。

Photo23 ゴム管と竹ヒゴPhoto23 ゴム管と竹ヒゴ

 この状態でハウジングに新しいカメラを組み込みハウジングの裏蓋を閉めると竹ヒゴがコマンドダイヤルに接触し、ハウジング側の露出補正ダイヤルの回転をコマンドダイヤルに伝えることができます。竹ヒゴがコマンドダイヤルに接触する部分には短く切ったゴム管をはめ、滑りを止めます。最後に、回転によって竹ヒゴが左右にズレることを防ぐために、すり割りを入れた樹脂板をハウジングの裏蓋に取り付けて工作完了です。

Photo24 軸延長Photo24 軸延長

 文字にすると冷めた感じですが、コマンドダイヤルを回転させるには細かな調整が必要で完成までには熱くなるものがありました。「これでいける!」と思って出掛けたツアーでの撮影をまるまる棒に振り、我ながら無駄ことをやっているなと思ったほどです。また、この方法ではハウジング内側に取り付けた竹ヒゴをコマンドダイヤルに押し付けることになり、ゴム管程度の反発力とは言え裏蓋の水密にはマイナスに方向に働きます。そして、ハウジング側のダイヤルには本来の回転方向以外の力を加えることになり浸水のリスクが増えます。他にコマンドダイヤルを回す手ごろな方法があれば教えていただきたいものです。
 ちなみに、ハウジングの内側への樹脂部品を取り付けですが、はじめに試した両面接着テープは鋳造製ハウジング内面の凹凸と温度変化に耐えられずうまく固定できませんでした。行き着いたのは樹脂部品とハウジング内面の間に厚さ0.5mm程度のゴム板を挟んで瞬間接着剤で固定する方法です。まずまずの接着強度があって高温にも耐え、結果は良好です。

8.レンズポート、ストロボは
 レンズポートは既成のまま使用します。ただし、今回はカメラボディの取り付け位置が前進していますので、使用するレンズの本来のポートよりも前方向に長いレンズポートを選択します。60mmマクロレンズであれば105mmマクロレンズ用のポート、20mmワイドであればスタンダートポートにテレコン用のエクステンションを加えています。ドームポートは持ち合わせが無く試していません。

 ストロボは、従来の電気接点をそのまま使っています。ストロボが新しいカメラに対応しておらずTTL調光はしていません。光学接続のストロボしか持ち合わせの無い方であれば、ストロボ接点の改造が必要になります。ハウジング内部の空間には余裕がありますので、デジタルカメラの内臓ストロボをポップアップさせて発光することに支障は無いようです。

Photo25 シンクロ接点Photo25 シンクロ接点

Photo26 ストロボPhoto26 ストロボ

 今回の転用では新しいカメラが元のカメラより大幅に軽く、使用するレンズやポートにも因りますが浮力がプラスになります。真水で浮力調整したものの海水ではカメラが海底を転がるように移動してしまい、近くにいたダイバーに拾ってもらうという失態も犯しました。

9.撮影する
 ここまで工作しても水中で操作できるのは「フォーカスして」「露出を変えて」「シャッターを切る」だけです。画像の再生・削除はおろか電源のオン・オフさえもハウジングの外からは操作できません。不自由極まりないのですが、そこのところは撮影枚数に制約は無いと言えるデジタルカメラの特性でカバーします。「数打ちゃ当たる!」を信条に撮影に臨みます。

Photo27 機能Photo27 機能

Photo28 できませんPhoto28 できません

 ISO感度、フォーカスエリア、ホワイトバランスなどの必要な設定を終えた新しいカメラを、電源を入れた状態でハウジングに組み込みます。
 フォーカスはハウジングのフォーカスダイヤルを回すことでマニュアルフォーカスが可能です。レンズ内にモーターを備えるレンズであればオートフォーカスも可。
 露出は本来の位置から外側に引き出したシャッターレバーを引いてデジタルカメラの絞り変更ボタンを押下し、加えてハウジング上部のダイヤルを回してデジタルカメラのコマンドダイヤルを回転させることで絞り値を変化させます。

Photo29 組み合わせてPhoto29 組み合わせて

Photo30 変更できますPhoto30 変更できます

 適正露出を得るためには、撮影直後にデジタルカメラの液晶モニターに表示される画像を確認し、露出とあわせてストロボ光量の変更で調整します。撮影直後の画像確認は表示される時間が短くオーバー・アンダー、ストロボ光の回り具合を確認できる程度ですが、何とか撮影に耐えられるだけの情報は読み取ることが出来ます。1回で駄目なら2回3回と繰り返し撮影し、確認します。
シャッターは、シャッターレバーを本来の位置に押し戻して引きカメラのシャッターを切ります。

10.使用感
 外形は大きいのですが水中重量は前述した通り軽く、取り回しは楽な方だと思います。だだし、マクロレンズでは使用レンズに対してポートが長く、前が軽い印象です。
ファインダーは今風でいかにも小さく、加えてマスク越しでは目を動かさないと四隅までは見えません。それでも明るさは充分で使用に耐えるものだと思います。
フォーカス操作は従来と何ら変わることなく快適です。マニュアルフォーカスを基本にしていますが、ピントの山も何とかファインダーで確認できます。細かいピントはフォーカスエイドのピント表示で確認しています。一方、オートフォーカスは水中でフォーカスモードを選択できませんので使い勝手が今一つだと思います。
 残念なのは、レンズ絞りの操作が右側に行ってしまったこと。今風のコマンドダイヤル、サブコマンドダイヤルでの右手操作に慣れた方なら気にならないでしょうが、レンズの絞りリングを愛する昔人には何とも不便です。また、絞り値の変更にはシャッターレバーとハウジング上部のダイヤルを同時に操作する必要があり、体勢も窮屈になってファインダーを覗きながらの操作に無理があります。結果、マクロ撮影では被写体への接近前に露出を決めて、後はレンズの繰り出しによる絞りの変化と連写によるストロボのチャージ量の変化での細かな露出変化を期待している状況です。
 実際の撮影では、露出の操作に難がありますので少々アンダー目の設定を心がけています。ROWで画像を記録し画像編集ソフトウェア上での現像段階で好みの明るさに持ち上げます。デジタルですので「飛びさえしなければ後はなんとかなるもの」と割り切っての撮影です。
最廉価と言えるデジタル一眼レフカメラですが、素人目に画質は充分で全紙まで引き伸ばして楽しんでいます。

Photo31 作品1Photo31 作品1

Photo32 作品2Photo32 作品2

Photo33 作品3Photo33 作品3

11.最後に
 言うまでも無いことですが、撮影に集中されたい方は最新の機材を購入されるでしょうし、そもそもこのような工作をする暇があれば海に出かけたほうが時間を有効に活用したと言えるでしょう。
この報告をお読みいただいてご自身でもハウジングの転用を試みようとされる方へのお願いです。圧力のかかる箇所を工作したわけではありませんので大きな問題の原因になるとは思いませんが、工作中のケガや浸水によるカメラ・レンズの破損などのリスクは少なからずあります。ご自身の責任において工作され、使用されるようお願いします。あわせて、ご紹介した転用術はハウジングやカメラのメーカーさんが想定した使い方ではありません。万一、不具合が生じてもメーカーさんに手間を取らせることの無いようにお願いします。
 最後になりましたが、ハウジングメーカーさんにはこの工作を「長年連れ添ったハウジングに今一度活躍の機会を与えたかった老成ダイバーの親心」とお考えいただいて、大目に見ていただければと思います。

 ご精読に感謝申し上げます。


ちょっといかしたカメラのレビュー

前面にサブモニター搭載

前面にサブモニター搭載

一部で大?ブレーク中のケンコーDSC880DWで撮影してみました

ケンコーのコンセプトとしては、水中自分撮り(前面に専用の別モニター搭載)のできる防水カメラ(3m)。プールや海で少々潜って、自分達撮りを楽しむという事らしい。

aIMG_0029aIMG_0036

fig.1,2撮って出し。PLぽくする為、若干マイナス補正

aIMG_0010

fig.3逆光に全く弱い!

aハイビスカス a椰子

fig.4,5少しレタッチ、16:9にトリミング

自分にとっては、コンデジ最広角の換算14mmを搭載している事が全てです。

作品制作でちょっと陸撮も入れたい時など、広角好きな自分は以前わざわざ一眼の広角レンズセットを持参していましたが・・・重い!。最近はコンデジの24~5mmでお茶を濁す事になっていたのです。

で、このカメラ14mmですよ14mm!!!

いかがですか?フル4:3では若干の周辺減光がありますが、これも味の内。  作品のアクセントで使う程度には、全然OKと思っています。これで装備重量150g弱!海水しぶきのボート上でも問題なし。

 

 

 

 

 

 


編めると便利:ハウジング用ストラップの編み方

ハウジングを持ち運ぶために多くの方は、登山用などのザイル・ロープや市販のストラップを使っているかと思います。
僕も最近までザイルを適当な長さにしてハウジングを持ち運びしていました。

今回とある目的のためどうしても幅広で帯状のストラップ、例えると柔道着の帯のような形状のモノが欲しくてネットをうろついて、たどり着いたのがロープを編む手法。

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こんな感じのストラップです。
編み方はチョット長いですが、以下の動画を参照して下さい。

これを応用してシックル金具に編んでいきます。
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編む力加減で帯の堅さは変わりますが、テニスラケットの弦を張るようにきつく編むと、とても手になじみます。そのためには、両端の金具をしっかり板に固定し、板を立てかけて上からキッチリ編んでいくと編みやすいです。
ロープエンドは周りの網目に潜り込ませて最後に火で溶かして周りと接着させます。ハンダごてがあると便利です。 それでも解ける不安があれば瞬着を流しておくと良いでしょう。

ちなみに40cmのストラップを編むのにきつく編むと約4m程ロープを使います。

ロープの素材はDIYで売っている3mm径のザイルロープより パラシュートコード:通称パラコードの方が適度なザラつきで手にしっくりきます。色も豊富です。(動画参照)

パラコードは何度か水に漬けて使っていると縮みますが、その縮みが帯の網目を強固にし、かっちりした手触りになります。(参考までに:40cmが2cm縮みました、編む長さの目安に!)

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さてある目的のためと書きましたが、それは以下のためです。

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ストラップとハウジングを分離出来るようにして・・・・・・・

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ビデオライトやストロボを肩にかけて移動しやすくするためです。

写真の機材は少し前に使っていたライト・フロート・ストロボのセット、これだけで約5kg。伊豆の大瀬崎の端から端、 富戸のヨコバマまでのように比較的長く機材を持ち運ぶ場合、今までは重くて手が痛くなり、休み休み、潜航開始時には握力が無くなっていました。

分離し、肩にかけることで手はハウジングだけを持つ事になり軽快。
そのため肩にかけやすい帯状のストラップが有効。手にも帯状のほうが持ちやすいです。
あと機材用の洗い桶が一杯でも分離させて漬ける事が出来るので重宝しています。

長さも各機材に合わせて作れるので一度編み方を覚えると、とっても便利です。

 

 


自作水中フロート制作過程Ⅱ

自作水中フロート制作のその後を報告します。

前回フロートの下地塗装までで潜りに行ったら 「その塩ビの筒はナニ?」
と散々言われたので(苦笑) 塩ビじゃない!と内心思いながら、派手に塗っちゃる!
と決意した次第。

元模型のモデラーとしては模型知識を生かした塗りも考えたのですが、一般的じゃないのでカー用品店で手に入る材料で作ってみました。 (自作フロートが一般的なのか??)

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塗装前に細かいサンドペーパー#800~#1200で塗装面を整えてから
車の塗装スプレーをつかってまず黒く塗ります。
車の塗装スプレーは車用だけあって耐紫外線・日光に強くアクリル塗料なのでアクリルとの親和性は良いです。やや薄く吹き付けて3度塗りしてます。

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土管や塩ビに間違われないようにカッティングシートで彩色します。シートは大きなカー用品店なら大体あると思います。
今回はハウジング用自作ストラップ(後日UP予定)の色とイノンストロボの色の2色で派手目に

シートの台紙にデザインを書いて切り抜き シール状シートを張って行きます。
最近の僕のハウジングにはこのシードラゴン(オリジナル)がエンブレムになっているので・・・・

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もう「塩ビ?」とは呼ばせん! 笑

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最後にツヤ出しと保護膜用にクリアーを3度塗りしました。
シートの上から吹き付けOKです。

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チョット一手間!
フロートの形状と位置関係から自転車用バックミラー(プラスチック製凸面鏡)をシリコンコーキングで接着。
かってDIV工藤式の水中脱着式・空気ドームレンズ(正式名称は知りません)を使っていた時、ドームガラスの表面が自分の後上方を写してくれて色々便利だった事から採用。
後方視界はこの通り!

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コンバージョンレンズホルダーも付けられるので、イノンのフロートより軽く・使いやすいモノが出来ました。
なお水中抵抗は縦長なのでイノン・メガフロートMより気になりません。

実際の使い勝手および 前回の記事でご指摘を頂いた、なぜフロートをアームに固定するべきかのはいずれ記載予定です。

以上・自作フロート制作レポでした。

 


自作水中フロート 製作過程

水中動画撮影にとって機材の浮力バランスはとても重要な要素だと思ってます。今回新機材となるパナソニックGH3用ハウジングに自作フロートを組む事になったのでその製作過程を紹介します。

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ビデオカメラのハウジングと一眼のハウジングは縦方向の形が異なる。(ビデオは縦長、一眼は横長) この形の違いが動画映像の上下方向のブレに繋がりやすい事に気が付いた。

上の写真は既存のフロートとハウジングの位置関係だが、フロートを軸として上下方向のブレが抑えにくい。  ビデオハウジングなら縦長なのでこの位置関係でもブレを抑えやすい。  そこでフロートを縦長にすべく製作を始めた。

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初めに浅い海(水深1m)でペットボトルを使ってハウジング・ライト・ストロボ・ワイコンを含む総重量を相殺する自分にとって理想的な浮力を調べておく。(比重の関係から淡水はNG)   その空気の体積を砂で置き換えたのが上写真。

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その砂がピッタリ入るアクリルの筒と各種アクリルパーツを用意した。 筒のアクリル厚はあえて薄い3mmとした。  なおアクリルパーツは日ごろ大変お世話になっている某特殊アクリル加工のM氏の協力です。ありがとうございます。

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接着はアクリル接着剤で位置決めし、レジンで強度の補強・防水・強固な接着をしている。 レジンは一般にはあまりなじみが無い素材だろうがアクリルと強固な接着し、強度もアクリル並みでパテやシリコンのコーキングを使うよりアクリル接着には理想的。              ちなみに僕の自作水槽にも使っており十年たっても水漏れをしない程強固で防水性も高い。

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厚さ3mmのアクリルでは水圧強度がないので隔壁のアクリルを内部に貼っていく。

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片方から順に接着すると最後には3mmの薄いアクリルとの接着になり強度が落ちるのでリング状のアクリルを入れて接着面積と強度を確保する。

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筒の上にネジ穴を切った板を接着。

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サーフェイサー(プラサフ)と呼ばれる塗装の下地材を塗った処。 (注:サーフェイサー&プラサフは車の塗装や模型の下塗りに使われる。カーショップで手に入る)

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アームには板をネジ止め。これをフロートにつける。10

位置関係はこうなる。 上下のブレを抑える効果が期待できる。  なおネジ穴をズラす事でフロートは前後に動かせるのでフロートがストロボの影にならないようにする予定。

年末の休日を利用して急ぎ組み立てたので今回はここまでです。 使用レポート及びフロートの最終塗装はまたいずれ。

さて1/1から伊豆で潜ってきます。 皆さんよい年末年始をお迎え下さい。