ヒキガエルの発生:羽田 光

関東各地では、桜も開花を迎え、そろそろ春ですね。
春と云えばこの時期、公園の池などでオタマジャクシをご覧になった事がありますか?
関東では春先の3月~4月頃、池を埋め尽くす程の真っ黒のオタマジャクシの大群が現れ、
5月~6月頃には一斉に居なくなります。

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池などに一斉に現れるオタマジャクシはヒキガエルの幼生
今回はそんなヒキガエルの繁殖行動~発生~上陸を追ってみました。

舞台は神奈川県横浜市港北区の大倉山公園、梅園の中にある池
最寄駅は東急東横線の大倉山です。

2月下旬~3月上旬、ちょうど梅まつりが開催されている頃

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公園の池では冬眠から覚めてきた大きなカエル達が現れます。

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(歩道の水路の橋の下から顔を出すヒキガエル)                                                                 カエル達の目的は繁殖

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大きなメス1匹にやや小さなオスが複数匹、蛙合戦(繁殖行動)が繰り広げられます。

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やがて産卵が行われ、ひも状の卵塊が池に産み付けられて行きます。

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親ガエルが池に現れるのは1年の中でこの時期だけ、
産卵が終わるとカエル達は一斉に居なくなり、卵だけが残ります。

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それから数日後、孵化が始まります。

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孵化と云っても、他の水中に産卵する生物の魚やイカ・タコのような
勢いよく飛び出してくるハッチアウトとは違い、
ヒキガエルの場合はひも状の卵の袋が自然に破れ、オタマジャクシではなく、
オタマジャクシになる前の胚の状態でゆっくり出てくる感じです。

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孵化直後の幼生は、自分ではほとんど動くことはなく固まっています。

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それから更に数日後、尾が伸び徐々にオタマジャクシとして泳ぎだします。

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3月下旬~4月、やがて池の中は数万は居ようかと思われる程の
オタマジャクシの大群に埋め尽くされます。

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ちょうど桜の季節、公園の池のオタマジャクシが人目に触れるのは、                                    この時期ではないでしょうか。

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5月~6月、オタマジャクシ達は小さなカエルの姿に変体し、池の周辺から上陸を開始します。

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体長1cm以下、ヒキガエル幼生の場合、オタマジャクシからあまり大きくならず                     カエルに変体します。
むしろ尾が無くなった分、少し小さくなっているようにも感じられます。

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6月頃、そして上陸、あれだけ沢山のオタマジャクシは一斉に居なくなりました。

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ヒキガエルは夜行性の為、普段はなかなか成体の姿を見る事は出来ません。
夜の道端でいきなり大きなガマガエル(ヒキガエル)を見かけると、ちょっとびっくりします。
さて、あれだけ大量のオタマジャクシの一体何匹が無事に成体になれるのでしょうね?

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写真記事投稿:羽田 光